信じられないような惨劇が昨日、東京・秋葉原で起きてしまいました。
たまたま、そこに居合わせただけの被害者の方々には、なんと申し
上げたらよいか、本当に言葉も見つかりません。
現在、私は他の同僚記者のように一線で事件を取材する部署ではないため、
間接的にしか事件を知ることはできませんが、次々と飛び込むニュースを
見ながら、「どうして、こんなことが起きてしまったのか」と何度も自問して
ました。
この事件を知ったとき、真っ先に思い出したのは、「津山30人殺し」でした。
昭和13年に岡山県で起きた、日本犯罪史上最悪といわれる事件です。
横溝正史の『八つ墓村』のモデルにもなりました。
昭和13年春の深夜、寝静まったある村を22歳の青年が襲い、一夜にして、
村人30人を殺害しました。彼はその村で生まれ育ち、優秀な子供でしたが、
身体が病弱で結核を患ってしまったため、働いたり、結婚したりすることが
できず、次第に村内で疎外感を増幅させていったといいます。
彼は村に復讐するため、日本刀や猟銃をそろえました。そして、詳しくは
書きませんが、凄惨な計画が実行されたのです。村人を殺害した後、彼は
自殺しました。
ノンフィクション『津山三十人殺し』(筑波昭著、新潮文庫)はこう結ばれます。
「阿部定は好き勝手なことをやって、日本中の話題になった。わしがどうせ
肺病で死ぬなら、阿部定に負けんような、どえらいことをやって死にたい
もんじゃ」
(中略)凶行の動機には、結核による絶望と部落民への憎悪のほかに、強烈な
自己顕示欲があずかっていたにちがいない。
秋葉原事件の加藤容疑者は25歳。津山事件は22歳。加藤容疑者は、数日
前に職場で作業着を紛失し、「辞めろということか」と憤っていたそうです。
その後、トラックや複数のナイフを用意周到にそろえ、人々が楽しげに集まって
いる日曜日の秋葉原へ、わざわざ向かいました。
その姿は、思うように働くことができず、自分を除け者にして楽しく暮らす(と
彼には見える)村人に、憎悪をつのらせていった津山事件の青年に、少し
似てはいないでしょうか。
2人は生きる時代も違うし、犯行の背景も違います。ただ、自分が生きる社会
への絶望や憎しみが共通しているような気がするのです。
津山事件は、閉鎖された村社会で起きました。しかし、現代では、誰もがネットや
携帯といったツールで、他人と簡単につながることができます。
加藤容疑者は「開かれた社会」で生きているはずなのです。にもかかわらず、
どうして、こんな事件を起こしてしまったのでしょうか。犯行に及ぶ前に、誰か
彼を止めることはできなかったのでしょうか。
彼は犯行前、携帯サイトに「犯行予告」をしていたとみられています。
凶行へと駆り立てた憎しみとは裏腹に、誰かとつながっていたい、疎外されたく
ないという思いが、透けて見えるようです。
私たちは「開かれた社会」に生きているようにみえて、その実、隣人や友人、
知人、家族すら信じられないような、「閉じた社会」にいるのかもしれません。
暗澹たる気持ちになりました。
捜査や取材が進めば、徐々に事件の背景が明らかになるでしょうし、私自身、
事件や事故の取材の経験は浅いので専門的な記事を書くことはできないの
ですが、それでも被害者の方々のことを考えると、何かせずにはいられません
でした。このエントリは少々、乱暴な話なのかもしれませんけれども、事件を
考えるきっかけのひとつになれば・・・と思っています。
- 【秋葉原通り魔事件】「捕まるのが一番しょぼい」…携帯サイト書き込み… (06/09 10:34)
- 死者7人に…「人を殺すために秋葉原に来た」と加藤容疑者 秋葉原通り… (06/08 13:22)
- 秋葉原通り魔の素顔…ロリコン、スピード狂「2Dしか興味ない」 (06/09 19:27)
http://igayac.iza.ne.jp/blog/trackback/603630
2008/06/09 22:51
うーん、私の印象は、池袋・通り魔殺人事件とか、深川・通り魔殺人事件などの、いわゆる通り魔事件との類似です。まったく関わりの無い人を対象にして、事件を起こしているのがポイントかなと思います。
津山の事件では、犯人には具体的な出来事に対する復讐がありました。だから、彼の悪口を言わなかった人を、理由を明言して見逃しています。
それに対して、いわゆる通り魔事件は、まったく具体的な動機は無く、イメージとしてある幸せ、に対する憎しみを感じます。イメージですから、本当はどうかとか、誰であろうと構わないのでしょう。
彼らの大半は不幸な生い立ちか、不遇な現状に苛立っています。そして人々が幸せを満喫しているように見えるのでしょう。実際はそうであるとは、限らないのですが…。
この錯覚のような不満の蓄積と暴走を軽減させる方法を、真剣に研究すべきだと思います。それはたぶん、猪谷さんのいう「他者との繋がり」だろうと思います。
2008/06/09 23:10
追伸
誤解のないように申し添えます。
原因の推測を楽しんでいるのではなく、本当の原因を見つけ対応をしないと、明日誰が被害者になってもおかしくないと思っています。
2008/06/09 23:29
凶器の「ダガーナイフ」ドラクエの“アイテム”として登場
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/151744
是非この記事を書いた記者の方に、実名でブログを書いていただきたいです。
RPGゲームをする人間にとって、ゲーム中のナイフなんて、最弱の印象にも残らない武器という認識しかありません。
他のゲームでも、両手剣が最強武器で、ナイフは最弱という設定です。
この容疑者は、カーマニアで自動車の専門学校に通い、自動車会社に勤め、犯行に自動車を使用しています。
こちらと犯行を結びつける方が、よほど説得力があるのではないでしょうか?
そして報道によると、派遣社員という不安定な雇用形態で、解雇の不安を抱えていた。自分が解雇されたという思い込みから、犯行に走ったようです。
ゲームより先に、派遣会社や派遣先のトヨタを批判するのが先ではないのでしょうか?
このような、ネット掲示板の落書き程度の記事を載せているようでは、ネットの匿名による批判を、批判する資格はありません。
2008/06/09 23:34
こんばんは。
今朝出社したら、秋葉原で起こった惨劇の第一報を聞いた上司が、被害者の中に私が含まれていやしないかと、本気で心配したと話しておりました。
秋葉原は良く行きますし、移り変わりも激しいですが大好きな街の一つ。
この様な事件が起こってしまい、悲しく、悔しく、そして辛いですね。
さて、私も派遣社員という身の上ですが、仕事上で色々と嫌なこともありますけど、それでも、その中にやりがいを見つけてやっているつもり。
就職する時に、両親から「贅沢は出来なくても、食べていけるだけ有り難いと思え」「誘惑に負けそうになることもあるだろうけど、人の道に外れたことだけはするな」と言われたのが、私の中に強く残ってます。
この言葉が胸にあるから、どん底に沈んだ時も、自棄にならずに食いしばれたのかな?と思ってます。
ですので、やはりというか何というか、凶行に及んだ犯人の嗜好にのみフォーカスを当てる記事ってのは、違和感を禁じ得ませんね。
2008/06/09 23:48
こんばんは、猪谷さん。
この事件について、道丸さんのブログでコメントさせてもらったことをこちらでも、ちょっと書かせてもらいますね。
この容疑者は、こんな酷い凶行に及ぶ前に自分の辛くて苦しい状態を
誰かに話すことはできなかったんでしょうか。
職場で作業着を失くして怒っていたそうですから、職場の同僚のことは逆恨みしてそうなので、話せなかったとしても家族、友達、学校時代の先生、誰かに一言でも自分の苦しい気持ちを伝えていたら、みんなが自分の苦しい状況を分かってくれて、少しは救われた気持ちになって自分は一人で生きてるんじゃない、自分のことを心配してくれる人
もいると分かったら、こんな酷い凶行を起こすこともなかったんじゃないかなと思うと、本当に誰かに相談してほしかったです
誰も信用できなくて、話しても聞いてもらえないと思っていたんですかね。でも、携帯サイトに書き込みしていたということは、やっぱり誰かに自分の気持ちを知ってほしかったということですよね。
2008/06/10 01:31
この犯人は、宅間が小学校を襲撃した日を選び、歩行者用アーケードに車で突っ込んだ奴を真似、殺人をして死刑になりたいと言ってナイフで無差別に切りつけた奴を真似ている。多くの人を派手に殺すことによって、テレビを中心とするメディアに大々的に取り上げられようとした。殺人予告メールも、最近話題になっているので、ネットを扱えるものとして、自分に注目を集めるためのものでしょう。ナイフもただ振り回しただけでなく、確実に殺すことを目的として手際よく致命傷を与えています。人を殺すにはどうすればいいかを頭で何度もシュミレーションしていたのではないでしょうか。
屈折した自己顕示欲を背景とした、一種の快楽殺人。
どんな事情があろうと、同情の余地はないと思います。
2008/06/10 05:58
こんにちはー
インターネットはとても狭い世界だと思います。
望まなければ繋がらないからです。
図書館で興味のある本しか読まないように、情報を得ようと動かなければ、好みのブックマークとその周辺の情報のみを洗脳のように読みふけることになります。
バカの壁、自分以外はみんなバカといったように、得た情報さえも個人の好みにフィルタリングされるのですから、繋がるって難しいものだなと思っています。
2008/06/10 06:55
おとといからこの事件には驚かされています。
「無差別テロが秋葉原というわりと平和な繁華街で白昼堂々起こってしまった」という信じられなさがあるからです。
歩行者天国になっている大通りにトラックで突っ込もうと考え実行に移すなんて、まずこれが理解できないのです。
そのあとに起きた凶行のことももちろん理解なんてできませんが。
>2人は生きる時代も違うし、犯行の背景も違います。ただ、自分が生きる社会
への絶望や憎しみが共通しているような気がするのです。
たしかに"自分が受け入れてもらえない(or受け入れてもらえないと思い込んでいる)現実への怒りの大きさ"という感情的な意味では似ているように思えます。
とらえていた現実の形は秋葉原の事件の犯人のほうが都合が良すぎるのかもしれませんが、それが思考停止の結果だとすれば、そこに至った原因は気になります。
2008/06/10 09:25
あらゆる意味で、“自分の座標”を確かめ難い世の中なのでしょう。
決してふざけて言うのではなく、「私は誰??」、「ここはどこ??」が本当に分かり難く、落ち着きどころのない浮遊感のようなものが絶えずあるのではないでしょうか。
やはりネット社会の影響は小さくないでしょう。一日で“親友”が出来たり、その親友が翌日には突然憎しみの対象になっていたり…
全く実態の無い人間関係に振り回され、現実世界で起こる、当たり前のヒトとの軋轢などに対応出来ず、またネットという仮想現実に逃げ込み…そんなことを繰り返しているウチに、段々、現実とそうでないものとの境界線が曖昧になっていくというか、一種の混乱を起こすのではないかと思います。
そんな浮遊世界の一要素として、電子ゲームの世界が入り込んでくることもあるかも知れません。
基本、未成熟な子ども達がそういう浮遊世界に迷い込まないような周りの配慮が必要だという気がします。また、そのタメには、現実世界での座標をハッキリさせる「ヒトとの繋がり」は必要だとも思います。理想的には、やはり親がその役割を果たすべきなのでしょう…いつなんどきでも帰ることの出来るホームとして。
巷間言われる以上に、ネット社会や電子ゲームのもたらす弊害面は小さくないと思います。今回の事件とこれらの要素を直結させるのはあまりにも短絡的でしょうが、少なくとも、若いヒト達を取り巻く環境が、私たちが若かった頃を想像しても理解出来ないようなワールドになってしまっているということをまず認識し、そこから若いヒト達を解放する策を、本腰で講ずるべき時期が来ていると思います。
2008/06/10 09:50
いかなる事情があろうと、犯人に同情などはしません。
格差社会とか言って、格差是正がなされないことが悪だと言うのにも同意しかねます。
そして、底辺にいるから不満が有ってそれが犯行の一番の動機だとするなら、甘えすぎだと思います。
例えば、中小企業をやってる人はもっと大変な思いをしています。
でも、それを誰かに何とかしてくれ等とは言いませんし、必死にやています。
一家心中をした印刷会社の社長がいましたが、あれを見ても、将来の不安のレベルが違いますよ。
そりゃ百歩譲って派遣会社の待遇とかに問題があったとして、だからといって犯行があったから「派遣会社や派遣先のトヨタを批判するのが先」だ、などとは決して思いません。
こんな犯行に「なんらかの事情があったのでは」と同情するから、変に甘えた犯行が続くのだとまで私は思います。
私は、非常な憤りをもってこの犯人を見ています。
この様な犯罪を憎む気持ちの方がよほど大切なのだと、私は思います。
2008/06/10 11:47
「秋葉原無差別殺害事件」、「コロンバイン高校銃乱射事件」との間には、閉塞感という意味で似ているような感じを受けます。閉塞感という簡単なセリフで単純化するのは難しいのですが、「敗者復活がきわめて難しい社会」、「明確な敵を作ることが不可能社会という」という二つの点で、日米で起きた共通点があるような気がします。
2008/06/10 18:23
この事件で、日本中の人々がやり場のない怒りに震えています。
そういう状況で「根拠はないけどドラクエが悪い」などという、無責任な記事を、産経新聞は新聞社の配信記事という権威をつけて公表しないで欲しいです。
言うまでもなく、悪いのは犯人です。
詳しい犯行動機も発表されていない段階で、安易に外部に要因を求めるべきではありません。
それでも外部要因を検証する時。
「根拠はないけどゲームが悪い」
「加害者自身が綴っている、季節工の雇用待遇を検証」
あくまでも、外部要因を論じるなら、どちらが先かという問いです。
もちろん、待遇云々で、この加害者の罪が減じられるとは思いません。
さっそくTVで女子アナが、この記事内容を受け売りし「ダガーナイフはゲームでよく出てる。ゲームの影響を受けたのでは」と発言していました。
言葉は放たれたら一人歩きを始める。新聞社やTVなどの権威がつけば、その速度は更に増す。
根拠のない無責任な記事は出さないで欲しい。私の言いたいのはそれだけです。
2008/06/10 18:55
今回の犯人の場合、直接恨みのある相手ではなく、まったく無関係の人々に対して、不意打ちの形で襲撃を行っています。そこに犯人の心の弱さと幼稚さの一端が見えるような気がしました。
被害者の方々とそのご家族の、痛み、悲しみ、苦しみを、一片でも理解できる心が、犯人にあるのかどうか…。それが一番の気がかりです。
そんな彼を生み出してしまったのは私達の社会。だからこそ真摯に原因を探り、彼に罪の深さを理解させ、償いをさせてやらなくてはならない。それは同情ではなく、義務だよね。
忌々しい事件で考えるのも辛いけれど、忌々しいからこそ、単なる個人の奇行として終わらせてはいけないんだなと、猪谷さんのブログを読んで、改めて思いました。
2008/06/10 21:25
>この事件を知ったとき、真っ先に思い出したのは、「津山30人殺し」でした。
当方が思い出したのはバージニア工科大学の銃乱射事件ですね。あの事件も銃を使ったとは言え33人殺害という素人とは思えない仕業で、なにげに報道された容疑者の心理も今回とそっくりでした。
容疑者への処罰と同時にこれらに共通するものは何なのかを検証する必要はあるでしょうね。
2008/06/10 21:28
タイトルを見て、少し違和感を感じたのは私だけでしょうか・・・。
津山事件と秋葉原通り魔事件は、根本的に違うと思うんですよ。
それなのに、「無差別殺人」と「大量殺人」とごちゃまぜにし、
無理に関連性を見出そうとしているような。
猪谷さんは文学的知識が豊富な方なので、
そのような著書が思い浮かぶのかもしれないですが、
やせ我慢さんと同じく、私は池袋通り魔事件を思い出しました。
やせ我慢さんのおっしゃるように、
「津山事件」の犯人は具体的な出来事に対する復讐ですが、
今回は無関係な人たちへの身勝手な逆恨みのようですから。
年齢が20代、理不尽で残虐で計画的に多くを殺害した、
という共通項はあるかもしれませんが、
それなら池袋や、ほかにも多くの似たような事件が起きてますよね。
「八つ墓村」のモデルになったと書かれていたので、
なんか祟りとかそんな言葉が浮かんで、
それをわざわざ秋葉原にリンクさせる意味がわかりませんでした。
ご自身で取材されたのではないということだったので、
あまりにも乱暴な発想にも思えてしまいました・・・。
katuobushiさんのおっしゃる通り、
新聞社やTVの権威がつけば、放たれた言葉の速度は増すと思います。
猪谷さん個人ブログであればいいのでしょうが、
会社の記者ブログですから余計に違和感を感じたのかもしれないです。
すみません、とても失礼なコメントだったかもしれません。
それ以外の、被害者の冥福を祈るお気持ち、ネット社会へのお考えはそのとおりだと思います。
2008/06/10 21:55
To monamourさん
横レス失礼します。
私の名前が出たので、気になりました。
>ご自身で取材されたのではないということだったので、
>あまりにも乱暴な発想にも思えてしまいました・・・。
>会社の記者ブログですから余計に違和感を感じたのかもしれないです。
たしかに、津山事件と今回の事件には、本質的な違いがあると書きましたが、それは猪谷記者のエントリーに対する批判ではなく、ましてや記者ブログとして問題があると思ったからでもありません。
単に、想起した事件が違う、または、私の思う通り魔という区分とは違う、ただそれだけを書いただけです。
記者ブログでは、記者さんの自由な発想と感性でエントリーを書いて欲しいと思っていますし、記者だから…というような批判には、まったく賛同できません。
記者の生身の言葉や心が出るからこそ、記者ブログの意味があると思います。責任ある文章が読みたいのでしたら、産経新聞を読まれるべきではないでしょうか。
また別の方で、猪谷さんが書いた記事でもないのに産経新聞全体として批判を書いた人もいますが、それは産経のお客様窓口か、それを書いた記者、または記事に関連付けした自身のブログで言えばいい事です。
本当に、記者ブロガーに対して、産経新聞という看板や記者としての責任を負わせた上で、ブログを書いて欲しいと思っていらっしゃるのでしょうか?
私は、まったくそんな事を思っていませんし、今のまま個人を表に出したブログであって欲しいと願っています。
2008/06/10 22:57
今回の事件も、過去の模倣が主でしょう。
さらに、現在はITが花形で、これも模倣。
マスコミの事件持ち上げ方に期待も、模倣。
自己顕示欲強く、普通に常識のある行動ができないので、
やけくそ気味、それでも準備周到な計画はできる。
どんな理由であれ、人を殺す人間に、同情できません。
極刑あるのみ。
ご遺族の無念さ、如何ばかりか考えて、
もうこの辺で、大騒ぎは止めましょう。
さらに騒ぎ続けるのは、犯人の目的なんですから。
2008/06/11 02:34
one20020530さんのお書きになったとおり。
テレビ・マスコミが自分のことを大きく取り上げて騒ぐこと。それを目的として犯行に及んでいるわけです。
そして、テレビもマスコミも大騒ぎして事件を感情的に伝え、犯人の期待に見事に答えてあげています。
再発防止のために原因究明などと言って騒ぎ続けるほど、視聴率を取れ、発行部数を伸ばすことにつながるでしょうが、そのこと自体が第2・第3の大規模無差別殺人を誘発することになります。
記者さん・編集者さんたちには、そこのところを、よく考えていただきたい。
2008/06/11 13:41
皆様。昨日また体調不良でふせっておりまして、お返事遅れてしまい
申し訳ございません。また、予想以上にさまざまなご意見をお寄せ
いただき、ありがとうございます。あらためてこの事件の重大性を
痛感しております。
直接取材したわけではない私のような立場でエントリすべきか悩みは
しましたが、被害者の方のご家族が「2度とこのようなことが起きない
ようにしてほしい」と異口同音におっしゃられているのをニュースで
見聞きし、そのために何ができるのだろうかと考えたいと思いました。
まず、どんな理由があったにせよ、加藤容疑者に同情の余地はあり
ません。この事件を必要以上に大きく扱うのは、まさに加藤容疑者の
思うつぼでもあります。ましてや、加藤容疑者の嗜好を興味本位に
取り上げる報道は、一記者の考えとしてはあまり意味のないことに
思えます。問題はもっと違うところに隠れているように思えるのです。
これまでに起きた同様の通り魔事件に触れなかったのは、このエン
トリは事件をカテゴライズするために書いたわけではなく、問題が
どこに隠されているのかを見つけるきっかけにしたかったからです。
同じ時代に同じ社会で起きた事件は、同じ問題を抱えているはず
ですから、似通って当然です。しかし、これまでも同じような事件が
繰り返されているにも関わらず、私たちの社会は再発を完全に防ぐ
ことができていません。
そこであえて、時代も背景も異なる事件に触れることによって、一歩
引いた立場で、巨視的に考えることができれば・・・というのが大きな
理由でした(さまざまな視点を提示するのも新聞の役目と思っています)
人間の本質とは時代によって変わるものと、変わらないものがあり
ます。何が原因なのか。近眼的な視点に陥ることなく見きわめなければ、
また似たような事件は起こってしまいます。それが、最も忌避すべき
ことであることは、ここにいらっしゃる皆様も同じであることは疑う
べくもありません。
記者ブログはまだ生まれたての媒体です。またこのような真摯に
ご意見をいただける場として、末永く育てゆければと思っております。
取り急ぎ御礼まで。また後ほど、お返事いたします。
2008/06/12 23:26
やせ我慢さま
>原因の推測を楽しんでいるのではなく、本当の原因を見つけ対応をしないと、明日誰が被害者になってもおかしくないと思っています。
おっしゃる通りだと思います。実は当日の丁度事件発生時刻ごろ、
秋葉原に行く予定がありました。別の用事で出るのが遅れたため、
遭遇しませんでしたが、本当に「偶然」でしたので、被害者の
方々はとても他人ごととは思えないのです。
2008/06/12 23:31
katuobushiさま
残念ながら、ご指摘の記事がどのような経緯で取材され、掲載
されたのかは、私の立場では知りようもなく、お役に立てず
申し訳ございません。ただ、産経新聞の記事にご意見がある
場合は、お手数ではございますが、読者サービス室までお願い
できれば幸いです。読者の方の声は、とても大事ですし、担当
部署が対応できると思いますので・・・
http://sankei.jp/inquiry.html
2008/06/12 23:33
七瀬またたび(DarkSide)さま
>今朝出社したら、秋葉原で起こった惨劇の第一報を聞いた上司が、被害者の中に私が含まれていやしないかと、本気で心配したと話しておりました。
あ、私も後輩が心配してメールをくれました。それだけ、誰が被害に
あっても不思議ではない事件でした。秋葉原の街がこのことで、本来の
魅力を失われることがないようにと祈ってます。
2008/06/13 00:04
tkskykさま
>この容疑者は、こんな酷い凶行に及ぶ前に自分の辛くて苦しい状態を
>誰かに話すことはできなかったんでしょうか。
加藤容疑者の犯行前の状況が明らかになるにつれ、本当にそう思い
ます。
2008/06/13 00:06
pakaさま
>屈折した自己顕示欲を背景とした、一種の快楽殺人。
>どんな事情があろうと、同情の余地はないと思います。
加藤容疑者のような人物は、もしかしたらどんな社会でもいる
のかもしれません。かといって、もちろん、同情の余地は
ありませんが・・・
2008/06/13 00:07
ヌューさま
>インターネットはとても狭い世界だと思います。
>望まなければ繋がらないからです。
そのようですね。それがますます孤立感を深めてしまう結果に
なっているのかもしれないと思いました。
2008/06/13 00:08
iza-chirudaさま
>とらえていた現実の形は秋葉原の事件の犯人のほうが都合が良すぎるのかもしれませんが、それが思考停止の結果だとすれば、そこに至った原因は気になります。
何が思考停止させてしまったのか・・・浅いもの、深いもの、複雑に
絡み合った原因が隠されているような気がしてなりません。
2008/06/13 00:11
Beroさま
>基本、未成熟な子ども達がそういう浮遊世界に迷い込まないような周りの配慮が必要だという気がします。また、そのタメには、現実世界での座標をハッキリさせる「ヒトとの繋がり」は必要だとも思います。理想的には、やはり親がその役割を果たすべきなのでしょう…いつなんどきでも帰ることの出来るホームとして。
おっしゃるような、ホームの存在がこうした事件を未然に防ぐ特効薬の
ひとつになりうるのかもしれませんね。
生身の人間が人間としてつながる場所が。
2008/06/13 00:12
maikeeさま
>こんな犯行に「なんらかの事情があったのでは」と同情するから、変に甘えた犯行が続くのだとまで私は思います。
>私は、非常な憤りをもってこの犯人を見ています。
>この様な犯罪を憎む気持ちの方がよほど大切なのだと、私は思います。
お気持ち、ごもっともです。私もニュースを見ては泣き、怒って
います。
2008/06/13 00:15
bishopさま
>「秋葉原無差別殺害事件」、「コロンバイン高校銃乱射事件」との間には、閉塞感という意味で似ているような感じを受けます。閉塞感という簡単なセリフで単純化するのは難しいのですが、「敗者復活がきわめて難しい社会」、「明確な敵を作ることが不可能社会という」という二つの点で、日米で起きた共通点があるような気がします。
ご指摘、興味深いです。津山の場合も、単なる個人的な恨みだけでなく、
「閉塞感」があったような気がします。何がそうさせるのか。原因は
さまざまだとは思いますけれども・・・
2008/06/13 00:17
減点ママさま
コメントありがとう。
>そんな彼を生み出してしまったのは私達の社会。だからこそ真摯に原因を探り、彼に罪の深さを理解させ、償いをさせてやらなくてはならない。それは同情ではなく、義務だよね。
ですね。個人の突発的な犯行と呼ぶには、あまりにも罪が大きすぎるし、
問題が複雑です。だからといって、原因を探ることをあきらめては
いけないと思ってます。
2008/06/13 00:18
everさま
>当方が思い出したのはバージニア工科大学の銃乱射事件ですね。あの事件も銃を使ったとは言え33人殺害という素人とは思えない仕業で、なにげに報道された容疑者の心理も今回とそっくりでした。
こうした事件の容疑者は何によって犯罪へと走ってしまったのか。
おっしゃる通り、さまざまな角度からの検証が必要ですね。
2008/06/13 00:25
monamourさま
なんだかご不快な思いをさせてしまったようで、すみませんでした。
率直なご意見も、ここに書くには勇気のいることと思います。
ありがとうございます。
>津山事件と秋葉原通り魔事件は、根本的に違うと思うんですよ。
>それなのに、「無差別殺人」と「大量殺人」とごちゃまぜにし、
>無理に関連性を見出そうとしているような。
その差異も本当に差異なのか、という疑問が実はありました。
加藤容疑者は具体的に恨みを抱く相手がいるほど、人間関係を
密に築けない社会に生きていたのかもしれないと思ったのです。
そうした比較も、今回の事件を考えるうえで無駄ではないと
考えています。
>katuobushiさんのおっしゃる通り、
>新聞社やTVの権威がつけば、放たれた言葉の速度は増すと思います。
>猪谷さん個人ブログであればいいのでしょうが、
>会社の記者ブログですから余計に違和感を感じたのかもしれないです。
難しいところですね。確かにこれは記事ではありません。かといって
個人ブログでもありません。なので、扇情的、感情的に事件のことを
書くことだけはしないよう、心がけたつもりです。先にも書きましたが、
まだ定型のない媒体です。こうして一緒に育てていっていただければと
思います。
2008/06/13 00:28
やせ我慢さま
別件でのコメント、お気遣いいただき、ありがとうございます。
未熟さ故になかなか、自分の考えを正しくお伝えすることが
難しいのですが、またこれに懲りず、よろしくお願いいたします。
記者ブログに何か期待していただけるということが、私たちの
励みになりますので・・・
2008/06/13 00:32
one20020530さま
>ご遺族の無念さ、如何ばかりか考えて、
>もうこの辺で、大騒ぎは止めましょう。
>さらに騒ぎ続けるのは、犯人の目的なんですから。
私は直接、取材する立場ではなりませんが、自分だったら
どうするかを考えながら、ニュースを見ています。空騒ぎ
する必要はありませんが、報道のあり方をどうしればよい
のか、本当に難しいです。
2008/06/13 00:36
pakaさま
>再発防止のために原因究明などと言って騒ぎ続けるほど、視聴率を取れ、発行部数を伸ばすことにつながるでしょうが、そのこと自体が第2・第3の大規模無差別殺人を誘発することになります。
>記者さん・編集者さんたちには、そこのところを、よく考えていただきたい。
おっしゃることはよくわかります。先ほども書きましたが、こうした
事件の場合、報道をどうしたらよいのかというのは、私たちにとっても
大きな問題です。
現場の記者たちの話を聞くと(同世代の同僚記者が何人もこの事件の
取材をしています)、本当に悩みながら、取材をして原稿を書いて
います。原因究明には時間がかかります。一過性の騒ぎに終わらせる
のではなく、細く長い報道が必要なのかもしれません。
2008/06/16 00:48
もしかしたら「答え」などないのかもしれません。
いずれ多くの「解説」や「真相」が紙面/誌面/画面に踊るのでしょうけど、きっとそれらは一つだけの視点に支えられたものに留まり(でもそうでないと整合性が維持できない)、何かが欠落してしまうのでしょう。つまるところ、「太陽のせいだ」と言うのと同程度の精度の「答え」でしかないとすら言えます。
悲観的に過ぎるかもしれませんが、結局、誠実であろうとすればするほど「わからない」ということになってしまうような気がしてなりません。
インターネット、携帯などのツールは必ずしも人と人とを繋ぐばかりでなく、孤立を助長、正確に言えば、孤立への恐怖を助長するようにも機能するというのは、紛れもない事実であるように思います。しかし、今となっては無かった時代に引き返すことはできません。そして、物心ついたときにはすでにそういったネットワークが所与のものとして存在していた世代の世界認識は、旧時代人のそれとは決定的に異なっているはずです。
そのズレを頭に置いておかないと、さらに「わからない」ことになってしまうかもしれません。
2008/06/16 17:41
超級大懶猫さま
>悲観的に過ぎるかもしれませんが、結局、誠実であろうとすればするほど「わからない」ということになってしまうような気がしてなりません。
おっしゃること、よくわかります。それでも考えなければいけないのが
人間なのでしょうね…
>インターネット、携帯などのツールは必ずしも人と人とを繋ぐばかりでなく、孤立を助長、正確に言えば、孤立への恐怖を助長するようにも機能するというのは、紛れもない事実であるように思います。しかし、今となっては無かった時代に引き返すことはできません。そして、物心ついたときにはすでにそういったネットワークが所与のものとして存在していた世代の世界認識は、旧時代人のそれとは決定的に異なっているはずです。
友達からメールが来ない、掲示板で無視される…ますます孤立感をあおる
ツールなのかもしれません。確かに、その認識は必要です。かといって、
それらのツールをもう無くすこともできないわけですから、今後、何が
必要なのかこちらも別次元で考える必要があると思ってます。
少し話はずれますが、
今回、ネット上でたくさんの「模倣犯」が出ました。予想されていた
通りですが、こんなことをしたら一体どうなるのか、それすらも想像つか
ない人たちがいることに愕然としました…
コミュニケーション格差 [うざ!ぶろぐ]
人間にはあらゆる困難に耐える力 がありますが、孤独に耐える事は もっとも難しいと思います。 社会の不安を感じさせる事件が頻 発しています。それを一部の異常 者の仕業とするのは簡単です。し かし、それでは何の…
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【イザ!を見よ】「正義を語るものは卑怯である」「正義の味方に御用心!」【偽善系】 [つれづれすくらっぷ]
《日本人には 「正義を語るものは卑怯である」 ことへの違和感のなさに驚く。その心性はいまだ日本にある。》 ■自主規制や民度とか 2008-06-09【finalventの日記】 http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080609/1212…
通り魔事件の共通性とは何か-悲劇を抑制するために [戦争に負けた国]
秋葉原の事件、やはり多くのブロガーが取り上げ、イザの記者さんも何人か書いているようです。 いろいろな意見が交錯していて、このブログでは、触れない方が良かったかなと半分後悔しています。 まず最初に、今回の…
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「I Don't Like Mondays」(Boomtown Rats) と言う歌をご存知だろうか? 私もこの事件はハッキリ憶えている。 1979年1月29日(月曜日)、サンディエゴの高校に通っていた16歳のブレンダ・スペンサーが家から…


by iza326
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